けっこう複雑な画像フォーマットTIFF
画像フォーマットTIFF(ティフ、Tag Image File Format)とは、1986年から使われているラスター形式(ビットマップ形式)の画像規格です。画像の圧縮方式の選択肢が多いのが特徴です。
複数の画像をひとつのTIFFファイルに格納するコンテナとしても使えます。このようなTIFFファイルをマルチページTIFFといいます(複数ページTIFFとかマルチTIFFともいわれます)。
TIFF規格のおさらいはここまで。システム開発の現場でTIFFを扱うとき、前述したTIFF規格の自由さが問題になることがあります。よく遭遇するのは、手持ちの開発ツール(SDK)が「マルチページTIFFに対応していない」という問題です。もうひとつ“あるある”なのは、手持ちの開発ツール(SDK)が「TIFF規格の一部にしか対応していない」という問題です。
こうしたTIFFがらみの開発トラブルに遭遇したときには、これから紹介するJDeliのことを思い出してください。
マルチページTIFF、WebP、HEICに対応するJDeli
JDeli(ジェイデリ)は、英国IDR Solutions社が開発・販売している、多様な画像フォーマットの読み書き・変換・処理などに対応する開発ツール(SDK)です。日本では国内総代理店として弊社が販売とサポートをご提供しています。
JDeliの開発ツールとしての最大の特長は、14種類の画像フォーマットに対応している点です。WebP、HEICといった最新の画像フォーマットにもいち早く対応しました。JARファイルでの提供となりますのでJavaでの開発に最適です(他の開発環境でもご利用いただけます)。
TIFFにもしっかり対応しています。単一画像のTIFF(シングルTIFF)を読む・作る・加工する・他フォーマットに変換するに加えて、マルチページTIFFを読む・作る・分割する・結合するなどの機能を備えています。
JDeliで画像をTIFFに変換するサンプルコード(コマンドラインでの実行例)
java -jar jdeli.jar --convert tiff "inputFileOrDir" "outputDir"
JDeliで画像をTIFFに変換するサンプルコード(Javaでの実行例)
JDeli.convert(File inFile, File outFile);
JDeli.convert(InputStream inFile, OutputStream outfile, String format);
byte[] outputData=JDeli.convert(byte[] inputData, String format);
業務用途にふさわしい品質とサポートをご提供
JDeliを開発した英IDR Solutionsは、20年以上前から英国の大手新聞の電子化のためのソフトウェア開発を手掛けています。その過程でJavaでのPDF SDKと画像ファイルSDKを開発し、商品化するようになりました。いまでは世界の多くの企業や役所がJDeliを利用し、システム開発を高速化・効率化しています。
ちなみにPDFは、ファイル内部にいろいろな画像フォーマットを組み込めることから、IDR Solutions社は多くの画像フォーマットを処理するノウハウを深めることになりました。こうした歴史がJDeliには詰まっています。
取り扱い製品について
PDF規格は複雑なうえに、過去からの積み重ねで非常にわかりにくくなっています。PDF連携ソフトウェアの開発では、英国IDRsolutions 社のPDF関連製品(変換ツール、ライブラリ、ソフトウェア部品など)を、ぜひご検討ください。
IDRsolutions はPDF関連ツールを20年以上に渡って開発・提供し続けています。PDF分野の老舗企業として、世界中の企業や公的機関にご活用いただいています。
日本では株式会社インターワークがIDRsolutions社の日本総代理店として取り扱っていますので、お気軽にご相談ください。
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