iPhone写真のHEICは無視できません
業務アプリやユーザ投稿アプリを開発する際、エンドユーザのスマホから写真を送ってもらう処理フローではHEICを無視できません。なにしろ日本のスマホシェアの約6割強がiPhoneで、近年のデフォルトはHEICで写真を保存する設定だからです(わざわざJPEG保存に変更する人は少数)。
HEICとは?
HEICとは、Apple社が2017年からmacOSとiOS、iPadOSで採用している写真や動画などの画像フォーマットです。HEICはHigh Efficiency Image Containerの略で「ヘイク」と発音します。
JPEGと比較すると、写真を約半分の容量に圧縮、16ビットカラーにも対応できる利点があります。複数画像をひとつのHEICファイルにまとめたり、元画像と編集履歴情報をセットで保存して非破壊編集に対応できる特徴もあります。
Apple社以外のほとんどの環境では、HEICの表示や保存をするにはドライバやアプリを手動で導入する必要があります。
弊社が販売するJava開発ツール(SDK)のJDeli(ジェイデリ)は、同種ツールの中で最も早期からHEICの読み書き・変換に対応しています。しかもImageIOと書式がほぼ互換なので、ImageIOに慣れている方ならコードを書くのは容易でしょう(下記サンプルコード参照)。
● Java開発ツールJDeliでHEICを読み込むサンプルコード
BufferedImage image = JDeli.read(heicImageFile);
または
HeicDecoder decoder = new HeicDecoder();
BufferedImage image = decoder.read(heicData);
● Java開発ツールJDeliでHEICを書き出すサンプルコード
JDeli.write(myBufferedImage, "heic", outputStreamOrFile);
または
byte[] outputData = JDeli.write(myBufferedImage, "heic");
● Java開発ツールJDeliのオプション付きでHEICを書き出すサンプルコード
final HeicEncoderOptions options = new HeicEncoderOptions();
//write out
JDeli.write(myBufferedImage, options, outputStreamOrFile);
※HeicEncoderOptionsで出力オプションを指定できます。
JDeliは14種の画像フォーマットを相互変換
ImageIOよりも高性能・高効率なので、ImageIOからJDeliに移行するのもいいかもしれません。例えば、JDeliはHEIC、WebPを含む14種類の画像フォーマットに対応しています。マルチページTIFFにも対応しているので、図面アプリやFAXアプリといった業務システム開発にも向いています。
画像ファイルのフォーマット変換をするなら、変換「前」フォーマットと変換「後」フォーマットをダイレクトに指定できます。つまり対応する画像フォーマット14種類を、入力14種類×出力14種類の形で任意に指定できるので簡単です(下記サンプルコード参照)。バッファに読んでから書くとか、中間フォーマットを経由して変換する必要がないので、メモリ確保・解放といったトラブルとも無縁でいられます。
JavaでHEICをJPG変換したり、JavaでWebPをPNG変換したり、JDeliは幅広い画像フォーマットを扱う開発ツールとしてご活用いただけます。
● Java開発ツールJDeliでHEICをPNGに変換するサンプルコード(4パターン)
JDeli.convert(File inFile, File outFile);
JDeli.convert(InputStream inFile, OutputStream outfile, String format);
byte[] outputData = JDeli.convert(byte[] inputData, String format);
JDeli.convert(File inFile, EncoderOptions outputOptions, File outfile);
※EncoderOptionsで出力オプションを指定できます。
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