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アクセシビリティについて

アクセシビリティ法令への準拠について

私たちはよく「BuildVuはADA、EAA、AODA、AMAなどのアクセシビリティ法に準拠した出力を生成するか」という質問を受けます。単純な質問ですが、答えは単純に「はい」または「いいえ」ではありません。

これらの法令自体は多くの事柄をカバーしており、主に物理的な世界に関するものです。以下に代表的な例を挙げます:

  • 車椅子の方がアクセスできる建物の確保
  • 聴覚障害者のための代替電話サービスの提供
  • 視覚障害者のための点字表示や音声案内の設置

ウェブコンテンツのアクセシビリティ基準とその実装

これらの物理的なアクセシビリティの例に対し、ウェブ上のコンテンツのアクセシビリティについては、これらの法令は具体的な実装方法を定めていません。実際、1990年のアメリカ障害者法(ADA)が制定された時点では、インターネットの普及は始まっていませんでした。

しかし、デジタルコンテンツをアクセシブルにするための国際標準として、Web Content Accessibility Guidelines(WCAG)2.0が広く採用されています。多くの組織がこの基準に従ってウェブコンテンツのアクセシビリティを確保しています。

フォーマット変換とアクセシビリティ

フォーマット変換(この場合、PDFからHTML)を行う際の課題について考えてみましょう。

あらゆるフォーマットや言語の変換では、機能の完全な互換性が得られない場合にトレードオフが生じます。また、入力となるPDFがアクセシビリティ機能を十分に活用していない場合、出力されるHTMLの品質も低下します。

PDFのアクセシビリティの課題

PDFファイル形式は、元々は印刷用のフォーマットとして開発され、後に画面表示用のフォーマットとなりました。

このファイル形式は、どのプラットフォームでも同じ見た目を実現することには優れていますが、アクセシブルなコンテンツの保存には適していません。

たとえば、見出しや段落、表として表示される要素も、内部的には単なる座標上のテキストや図形として保存されています。

PDFは進化し、ドキュメント構造のタグ付けなど、アクセシビリティを向上させる機能を備えるようになりました。しかし、多くのドキュメント(特に古いもの)にはこれらの機能が実装されておらず、新しいドキュメントでさえ、これらの機能を活用していない場合があります。

また、PDFは固定レイアウト形式のため、フォントサイズの変更や行間の調整といったアクセシビリティ機能を実装できません。さらに、作成者が読みづらいフォントや低コントラストの色を使用するなど、アクセシビリティを考慮しないドキュメントが作成される可能性もあります。

BuildVuのアクセシビリティ準拠について

BuildVuの出力のアクセシビリティ準拠については、次の2つの観点から考える必要があります:

ビューアー自体のアクセシビリティ

ビューアーは、キーボードナビゲーションなど、主要なアクセシビリティ機能に対応しています。2025年4月のリリースでさらなる改善が予定されており、詳細は追って発表されます。

コンテンツのアクセシビリティ

ドキュメントのコンテンツは、スクリーンリーダーで読み取り可能な選択可能テキストを使用している限り、アクセシブルです。現在のBuildVuは、ドキュメントのタグ付け(見出しや段落など)を利用していませんが、この機能の活用について検討を進めています。

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