〜 PDFのデメリット、PDFの不便なところ ~
PDFは、スマホやタブレットで不便
- PDF文書のほとんどが、紙(A4サイズ)やPC画面向きに作られています。これを画面の小さなスマホ/タブレットで閲覧するのは無理があります
- 標準搭載のWebブラウザでは、サイズの大きいPDFファイルを表示できません。最悪、ブラウザが停止し、再起動することになります
- 標準搭載のWebブラウザでは、PDFファイルの表示や検索の機能が貧弱です
- けっきょくPDF閲覧アプリをインストールすることになります
PDFは、見られるまで遅い・パケ代がかかる不便
- PDFファイルのダウンロードが終わるまで表示されません。大きなPDF文書ほど待ち時間が多くなります
- ごく一部を見たいモバイルユーザに、パケ代の負担を強いることになります
PDFは、検索で不便
- 検索エンジンでヒットしても、PDF文書の「その」ページにすんなり飛べません。検索エンジンのヒット情報をクリックしてPDFファイルをダウンロードしても、PDFの1ページ目が表示されるだけです。PDF閲覧アプリの検索機能で、欲しい情報のページを探す二度手間になります
- 複数のPDF文書から探す場合、すべてのPDF文書で上記の作業を繰り返す手間がかかります
- Googleなどの検索では、PDF文書だと検索漏れが出ることがあります
PDFは、閲覧履歴、利用状況を活用できない
- PDF文書内の、どの情報を見たか、検索したかを把握できません。サイト運営者にとっては欲しい情報が取れません。閲覧者にとっては、ブラウザの履歴や「お気に入り」が使えません
PDFは、社内システム、イントラネット、ERPシステムで不便
- HTML用とPDF用の2系統の検索エンジンを用意して運用するコストと手間がかかります
PDFってこうなってる? 実践でPDFの内部構造を学ぼう Part 6:パスで図形を描こう
「Part 4: 白紙のPDFページを自作する」で示したように、PDFはストリームオブジェクト内にある一連のコマンドを使って描画されます。これらのコマンドを通じて、PDFビューアーはページ上に表示される全コンテンツを描画する方法を理解できます。この記事では、グラフィックコマンドを探究し、ページ上に数本の線を描画するPDFをテキストエディタで作成します。
PDFってこうなってる? 実践でPDFの内部構造を学ぼう Part 7:色を操るグラフィックスステート
今回は、画面に色を付けてみましょう。その過程で、グラフィックスステート(グラフィックス状態)について説明します。PDFファイルには、グラフィックスステートというデータ構造が関連付けられています。このデータ構造には、グラフィックスの描画方法を記述する情報が格納されます。現在の色や使用可能な色などの値がグラフィックスステートに保存されます。また、現在のクリップ、変換行列、線に対して行える面白い操作、ユーザー空間(PDFの座標系)からデバイス空間(モニター)へのグラフィックスの描画方法を変更するその他の命令など、様々な要素が含まれます。
PDFってこうなってる? 実践でPDFの内部構造を学ぼう Part 1:PDFを理解するための第一歩
この一連の記事は、PDFの仕組みを実践的に学ぶための学習記録です。PDFを作成するための基本的な要素から説明を始め、最終的にはテキストエディタとバイナリエディタを使って、簡単な「Hello World.pdf」ファイルを自作できるようになることを目指しています。完成したPDFファイルは、同僚や友人に自慢できる成果物になるでしょう。PDFがどのように機能するかを、手を動かしながら学んでいく実践的なツアーになることを意図しています
PDFってこうなってる? 実践でPDFの内部構造を学ぼう Part3:自作のPDFを作成する
前回はテキストエディタを使ってPDFファイルの構造を作る方法を学びました。今回はさらに一歩進んで、実際にPDFを作ってみましょう。ただし、最初に作るPDFには一つだけ問題があります。それは、実際には機能しないということです。でも心配しないでください。Acrobat PDFビューアが、問題の原因を特定するためのヒントとなるエラーメッセージを表示してくれます。このエラーメッセージを手がかりに、機能するPDFファイルを作るための基礎を学ぶことができるのです。用意するものはテキストエディタと、バイナリエディタ(16進数エディタ)だけ。私はHxDというバイナリエディタを使用しています。
PDFってこうなってる? 実践でPDFの内部構造を学ぼう Part 2:PDFファイルの内部構造を理解する
Part 1で学んだPDFの基本構造の知識を土台に、Part 2ではさらに踏み込んでPDFファイルの内部構造を探究します。ヘッダー、ボディ、クロスリファレンステーブル、トレーラーという4つの主要セクションの役割と内容を詳しく解説し、特にオブジェクトを格納するボディ部分に焦点を当てます。PDFの高度な構造の理解を深めることで、ファイル操作の自由度を高めましょう。
2024年版-最適なPDF→HTML変換ツールはどれ? 探し方と選び方
PDFからHTML(HTML5やSVG)に変換するツールはたくさんあります。でも性能や機能は大きく違います。最新の情報を元に、最もよいもの、最も適するものを選ぶためのチェックポイントを紹介します。