Google Cloud Platformで BuildVu を実行する
Google Cloud Platform で BuildVu を実行する最も簡単な方法は、スタンドアロンインスタンスで単一のコンテナを実行することです。
これを行うには、インスタンスを作成するときにコンテナイメージを指定します。
WAR ファイルをダウンロードする
始める前に、まず WAR ファイルをダウンロードする必要があります。これは、Docker イメージが機能するために必要です。
試用版の場合:
- まだお済みでない場合は、BuildVuトライアルにサインアップしてください。
- サインアップ時に受信したメールを開きます。
- Docker セクションにあるダウンロードリンクをたどってください。
製品版の場合:
- Customer download page にアクセスします。
- SVG 版か HTML 版を選択した後、「Download Latest Customer WAR」をクリックします。
- ユーザー名とパスワードを送信すると、WAR ファイルのダウンロードが開始されます。
プロジェクトの作成
WAR ファイルがダウンロードされたら、GCP でプロジェクトを作成することから始めます。
コンソールページの上部にあるプロジェクト選択のリンクをクリックし、表示されるポップアップ内にある「新しいプロジェクト」ボタンをクリックします。
続いて表示される画面で、任意のプロジェクト名を入力し「作成」ボタンをクリックします。
プロジェクトの準備が整うと、次のような画面が表示されます。
ナビゲーションメニューから「Compute Engine」をクリックすると、次のような画面が表示されます。
(初期化に少し時間が必要な場合があります)
「インスタンスを作成」ボタンをクリックすると、「インスタンスの作成」画面が表示されます。
インスタンスに名前を付けて、近くのリージョンを選択します。
ゾーンとマシン構成はデフォルトで問題ありません。
コンテナイメージをデプロイする
次に、「この VM インスタンスにコンテナ イメージをデプロイします。」にチェックマークを付けると、コンテナイメージ名を入力できる新しいフィールドが表示されるので「idrsolutions/buildvu」と入力します。
サーバーに認証を追加する場合は、「コンテナの詳細オプション」をクリックして、環境変数「ACCESS_USERNAME」と「ACCESS_PASSWORD」を追加します。
ボリュームのマウント
BuildVu Docker イメージが機能するためには buildvu-microservice.war ファイルが必要です。
そのため、「ボリュームのマウント」の下にある「Add Volume」をクリックしてボリュームを追加します。
次のようにフォームに入力し、必ず「ユーザー名」を置き換えてから「完了」をクリックします。
マウントパス:「/usr/local/tomcat/webapps/ROOT.war」
ホストのパス:「/home/(ユーザー名)/product-microservice.war」
BuildVuは API を介して PDF から変換したファイルをダウンロードすることができますが、変換したファイルをボリュームに保存し、直接アクセスすることもできます。
そのためには、追加のボリュームを定義する必要があります。
もう一度「Add Volume」をクリックして、次のようにフォームに入力してから「完了」をクリックします。
マウントパス:「/usr/local/docroot/output」
ホストのパス:「/home/(プロダクト名)/output」
HTTPS 暗号化(推奨)を使用する場合は、SSL 証明書と秘密鍵をアップロードできる追加のボリュームも定義する必要があります。
マウントパス:「/opt/ssl」
ホストのパス:「/home/ssl」
ボリュームの追加が完了したら、「ファイアウォール」セクションまで下にスクロールし、「HTTP トラフィックを許可する」と「HTTPS トラフィックを許可する」(HTTPS を使用する場合)をクリックしてから、「作成」をクリックします。
インスタンスがビルドされ、準備ができると次のような画面が表示されます。
WARファイルをアップロードする
このチュートリアルでは、SSH を介してアップロードする方法を示しますが、他の方法も利用できます。
「VM インスタンス」の画面で、作成したインスタンスの「接続」列の「SSH」をクリックします。
(または「SSH」のプルダウンメニューから「ブラウザ ウィンドウで開く」を選択)
すると、このようなウィンドウが開きます。
接続が確立されたら、ウィンドウの右上にある歯車のアイコンをクリックし、「ファイルのアップロード」を選択し WAR ファイルをアップロードします。
デフォルトでは、これはボリュームマウントが設定されている「/home/(ユーザー名)」ディレクトリにアップロードされます。
HTTPS を有効にする場合は、次のセクションに進んでください。
それ以外の場合は、VM を再起動しコンテナが起動するまで数分待ってから、「BuildVu の実行」のセクションへ進んでください。
HTTPS の有効化
HTTPS を有効化するには、インスタンスの実行後に「certificate.crt」「private.key」および「ca_bundle.crt」ファイルを「/home/ssl」にアップロードする必要があります。
WAR ファイルをアップロードしたときと同様に、「SSH」ボタンをクリックして、Web コンソールを開き作業を行ってください。
作業が完了したら VM を再起動して、サービスが正しく開始されることを確認します。
BuildVu は証明書の存在を検出し、HTTPS モードで起動します。
すべての HTTP トラフィックは、HTTPS 暗号化を使用するように自動的にアップグレードされます。
BuildVu の実行
インスタンスへ SSH で接続し、以下のコマンドで Docker イメージを実行します。
HTTP で起動する場合:
docker run -p 80:80 –mount “source=/home/(ユーザー名)/buildvu-microservice.war,target=/usr/local/tomcat/webapps/ROOT.war,type=bind” idrsolutions/buildvu
HTTPS で起動する場合:
docker run -p 80:80 -p 443:443 –mount “source=/local/path/to/ssl/directory,target=/opt/ssl,type=bind,readonly” –mount “source=/home/(ユーザー名)/buildvu-microservice.war,target=/usr/local/tomcat/webapps/ROOT.war,type=bind” idrsolutions/buildvu
実行されたら、「外部IP」の横にあるアイコンをクリックします。
Web サービスのユーザー名とパスワードを設定している場合は、入力を求められます。
認証が正しければ「BuildVu Microservice Example」と画面に表示されます。
これで、API を使用して PDF を変換することができます。
詳しくは Using the API をご覧ください。
不要になったら
インスタンスが不要になったら、GCP の請求が発生しないように、インスタンスを削除することを忘れないでください。
警告:上記の手順でディレクトリを共有ボリュームとしてマウントした場合、インスタンスを削除するとマウントされたフォルダーも削除されます。
保持したいドキュメントをダウンロードしてから、インスタンスを削除してください。